・09/20 (Master of Epic)


 
 
 

ミーリム海岸付近で声をかけられた。
誰だったか全く思い出せなかったが、
彼もまた、このダイアロス島から脱出したい一人のようだ。
 
 
 

僕は、「脱出用の船がまだ完成していないから諦めようよ」と諭そうとするものの、
彼は、船を使わずに島を脱出する手段を思いついたのだと言う。
 
 
 

その方法とは、この時代じゃ実現不可能らしい。
 
 
 

どうやら、3000年後のフューチャーエイジに脱出の答えがあるようなのだ。
 
 
 

一体、どのような方法なのであろうか、
皆目見当がつかない。
 
 
 

CROWが未来に通じるゲートを魔法で召喚し始めた。
 
 
 

とにかく行ってみよう。
 
 
 

テレポート先に着くと、空からは霜が、地面からはカカオの木が生えている。
ここはどこだ。
 
 
 

左を向くと、BOSS格のサベージキングの後ろ姿が。
どういうことだ。キングはまだ僕に気づいていないらしい。
一歩でも動くと悪鬼羅刹の如く、襲ってくることは間違いない。
まさに一触即発。
 
 
 



ハメられた。
 
 
 

キングの後ろでじっと立っていても、何も変わらない。
覚悟を決めて、この場を駆け抜けることに。
 
 
 

前方の死体が、不吉すぎる。
 
 
 

あっ
 
 
 

あぁ
 
 
 

あんなところで死んでしまっては、最早自力での回収は不可能だろう。
僕は回収を諦め、ソウルバインダーに死体の回収を依頼した。
 
 
 

ネックとなるのが、平均して2.0ほどスキルが減少することである。
 
 
 

断腸の思いで承諾。
 
 
 

生き返った直後、偶然にも僕をハメた張本人とばったり会った。
この野郎!!
 
 
 

上げることが難しくて有名な魔法熟練スキルが下がってしまい、
泣いてしまいそうだということを告げると、
 
 
 

さすがに気の毒だと思ったのだろうか。
この金でスキルあげろよとでもいいだけに金を寄越してきた。
 
 
 


 
 
 


とりあえず、この金で飯でも買いにいこうか。
 
 
 

全然重要じゃないスキルが下がってくれるというのは、実に気持ちが良いもんだ。
 
 
 
 
逃走

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