・01/07


 
 
ある日曜日、数ヶ月ぶりにGvGをやってみたいと思い立った。
だが、また一から自分のギルドを運営していく気力は既に無く、
今回は一人の傭兵として、GvGギルドに雇ってもらえるよう、
様々なギルドに自分を売り込もうとしたのだけれど、
最早、僕の悪名はサーバー中に知れ渡っているのか、
 
「すみません、ギルメンが気味悪がっているので今回は…」
「ごめん、無理ww」等々言われ、
どこのギルドも門前払いだった。
考えてみれば無理もなく、
僕はもう完全に一人の悪人として孤立していたのである。
 
 
こりゃギルドに入るのは無理かと諦めかけていた時、

神の創りし虹色の歌というギルドのギルマスは、
難色を示さず、僕を受け入れてくれる素振りを
見せるではないか。
 
 
 


傭兵としてスムーズに加入が決まった。
 
 
 

構成員も多く、平均レベルも高い。
今晩のGvGが楽しみだなと意気揚々とした心持ちになり、
自分は夜に備えてログアウトした。
 
 
夜、ログインしてみると僕は脱退させられていた。
どういうことだとギルマスと連絡をとると、
やはり一部のギルメンが僕のことを敵対視しているようで、
僕の加入を断固、反対したとのことだ。
 


このことに、ギルマスのSho-1は
「あの馬鹿ギルメン達はゴミみたいな発言をする」
「ギルメン達は口だけは達者」等、
僕の肩を持ってくれる発言をするものの、
結局、ギルマスは事態を天秤にかけ、僕を切り捨て保身に走った。
 
つまりギルマスは向こうもおだてて、こっちもおだてるという
手法をとることにより、事態の収拾を図ったと僕は推測する。 
本当にギルマスがギルメンに対して怒り心頭しているのであれば、
そのギルメンを切り捨てればいいだけの話であって、
あえて僕に対して、こういう発言をするギルマスを僕はなかなか狡猾だなと
思うと同時にだからこそギルマス格なのかとも思った。
 
 
ともかく、GvGに於いて僕の居場所は無いに等しい。
畜生、GvGが犬の糞のように見えてきたぜ!!
こんな糞遊戯、僕がぶち壊してやる。
奴らの慌てふためく姿が目に見えるようだ。

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