・SRDに寄生して七十日目で活動開始
それから後、プリンから連絡が入るのにどれだけの時間を要したことだろう。
そう、彼は約2ヶ月かけて、ついに1000Kを貯めたのである。
彼からICQにメッセージがきた。
mary=俺
俺は彼に1000Kの小切手を分割するように指示した。
ここが正念場である。
分割させる、させないが今回の詐欺の成功に深く繋がっているのである。
彼に、100K、150K、250Kの分割した小切手を作らせ、それを
袋に入れてもってくるように促した。
勘の良い人ならわかるだろう。
今回はプリンから、小切手を袋ごと盗むのである!
ファセットがトラメルでもギルメン同士なら盗みが可能。
俺はこの日の為に、盗みスキルをある程度まで上げた。
更に自分の称号をプラスカルマにし、
シーフであるということを悟らせないようにするのもポイントだ。
(ちなみに覗きスキルは全くいらない。)
くく、早速プリンを呼び出し、実行に移すとするか。
プリンは今俺の家にいる…
俺「きたよー」
プリン「お」
俺「やっほーーーー」
カムイ「おはよ~」
プリン「おっは~」
なんとカムイもいた。
これから起こる悲劇を知るすべもない二人。
悲劇後、2人はその脳天気さを保つことができるであろうか。
俺「小切手は分割してくれたかな?」
プリン「したよ~」
俺「あいあい」
プリンを看板の前まで呼び寄せ、譲渡画面を出す。
思った通りプリンは律儀にも袋に入れてもってきていた。
ここで取引をせず、ハサミかなにかで奴のバックをターゲットする。
そして取引ウインドウをとじ、
約10秒間、話などで時間を稼ぐ(ここ重要)
なぜ10秒間かというと、
取引ウインドウが閉じてから約10秒間は盗みのスキルが使えないのである。
だから、その10秒間は話術で相手を引きつけておく必要がある。
そして、
盗みスキル→ラストターゲットで
スティール。
ゲット。
プリン「どうなったんだ?」
なにが起こったのか状況が飲み込めていないプリン。
俺「ご苦労様でした」
俺「そしてさよーならー」
プリン「え」
カムイ「www」
カムイ、アンタ笑ってていいのか
俺「まだ気づかないのかね」
カムイ「んんん???」
お前はもう永遠に気づかなくていいよ。
俺「つまりね」
こういうことです。
プリン「たすけて~だまされた」
近所のレズギルドに助けをこうプリン。
カムイはまだ気づいていないようです。
帰っていいです。
しかし、誰も助けてくれず、プリン地面に沈む。
俺「やっとおわりました」
プリン「だましたな、俺を」
俺「まーあんた」
俺「1000Kでよかったな。」
当初は5000K詐欺ろうとしてたからな。
プリン「ふざけやふがって」
怒りのあまり、タイプミスでしょうか。
プリン「かねとったんだこいつ」
プリン「1000K」
俺「バンがこの場にいなくてよかったな」
俺「あいつを騙すのはまじで簡単だったよ」
バン君と出会えたから今の君と出会えた。
バンは俺を絶対に信頼できる人物としてプリンに紹介したのだ。
カムイ「返して」
俺「かえすわけねーだろ」
カムイ「うちらがどんだけ大変な」
カムイ「思いしてためたか、あんたわかってんの?」
俺「しらないね、俺がどんだけ」
俺「苦労してあんたら詐欺ったかわかってんの?」
カムイ「あはは、しらないw」
そうでしょう、お互い様なのです。
プリン「くそだな」
プリン「こいつは腐ってる」
カムイ「まぁいいや」
プリン「ばかじゃね~の」
プリン「マジで」
プリン「どっかいけ」
終了
もどる