・SRDに寄生して一日目
今回の俺の詐欺のターゲットとなって頂くギルドはアスカのSRDです。
ここは去年の夏に知り合いになったギルドで、いつか詐欺る機会が来るだろうと
チャンスを窺っていました。ようやくその時が来たのです。
今回は少し前置きが長くなりそうなんですが、まぁ聞いてください。
SRDとは、去年の夏頃では若干8名ほどの小さなギルドだったんですが、
ここ半年でギルド員を増やし、今や30名程いる中堅ギルドになっています。
主な活動は自由気ままな方針のもと、トラメルで狩りを楽しむといった
典型的な馴れ合いギルドだったんですが、今このギルドは大きく変わろうとしています。
ギルド員が増えたことにより、ギルマスが自分の器量に自信をつけたせいか、
ギルドの方針を変えるんだそうです。
トラメルでの狩り ×
↓
ギルドWar ○
という風に。
一部のメンバーはこれに大反対しました。
仮に、ギルマス率いるWar推奨派を改革派とし、
それに反対するギルメン達を穏健派と呼ぶことにします。
つまり、こういうことです。
改革派「え~、このギルドは今までのスタイルを捨て、これからはWarを主体とします」
穏健派「ハァ?ふざけんなよ。なに勝手に決めてんだよ!」
改革派「ふざけていません。」
穏健派「俺たち、戦争なんかやりたくないんです!マッタリしたい!」
改革派「じゃあ辞めれば?」
穏健派「辞めたくないよ。仲間と別れたくないよ。とにかく勝手すぎる。」
改革派「うるせーな、ロールプレイWarギルドとしてやっていく以上、これからはギルマスの言うことは絶対だからな。」
穏健派「酷い、あんまりだ、こんなギルド辞めてやる!」
こうして、ギルド内では論争が巻き起こり、まさにギルドは両極分解の危機を
迎えているのです。(極端に言い過ぎますとね。)
そして俺は今回のこの状況を詐欺として利用できないかと目を付けたわけです。
以下はICQのログ。
SRDメン穏健派のvan君。
Maryとは俺の事。
SRDメンからはマリアと呼ばれている。
↑
黒服の人は、今言ったSRD穏健派のvan君だ。
俺が、夏頃知り合ったSRDメンバー。
van君は俺の事を女だと思っていて、
女だとわかると積極的に話しかけてくるという
なんともわかりやすく、そして扱いやすい人間だ。
実際俺もこの男の前ではネカマのフリをしていて、
キャラクターとしては20歳美容師という設定にまでなってしまった。
ありえない。
解散したら、君はどうするの?
と問うたところ、
プリンを新たなギルマスとして、俺の家で新しいギルドを作ろうよ!
ついでに家も格安で5000Kで売るよ!
というおいしすぎる話を持ちかけた。
身を乗り出すvan。
その代わり、ワタシもそのギルドに入れて欲しいという条件を付けた。
勿論、okが出た。
後、そのプリンと会うことになる。
詐欺計画の幕が開く。
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