・08/02


 
 
時計塔最深層に棲まう狂人絵日記Part1
 

箒に跨って、無尽蔵に突進してくる老婆を何十時間も見るにつけ、
初めこそ僕の心は荒んでいたのですが、
時計地下4Fは実はハーレムの園であるという思考に至るまでそう時間は要しませんでした。
気づけば、僕の心はすっかり老婆に魅了されていました。そう、恋心です。
皺だらけの顔面、咳払いと同時に飛び出す鼻水が催淫的です。罪深いことです。
僕はそんな弱っている婆の鼻水を優しく啜った後、キスをしました。可愛いよ、婆。
そうした経緯があり、僕はもうしばらくこの地下に住まいます。
婆を傷つける人間は殺してやろうと思います。
婆を傷つけていいのは僕だけなんですから。
 
 

ジョーカーとの結託は既に済ませました。
婆にキスをしている人間は赦します。
それじゃ、今日も頑張ろうか。
 
 
 


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