・07/08


 
 
 
 

まだレベルが70台なのに、1レベル上げることにこんなに時間が掛かっていては、
80台のレベル上げは一体どうなるのかと絶望していたら、
 
 
 
 

いつの間にか、オークヒーローが寂しそうにこちらをじっと見つめていた。
 
 
 
 

オークヒーローは僕との距離を縮め、迫ってくる。
僕、当然逃げる。
 
 
 
 

しかし、オークヒーローの足はペコペコの足より微妙に速くて、
とうとう追いつかれてしまった。
近寄らないで!!と、ピアースやスピアスタブで引き離そうとするものの、
彼は僕の事が余程気に入ったのかしがみついて離そうとしない。
ははぁ、きっとこれは僕の為になにか手伝いがしたいんだろうなと勝手に解釈し、
 
 
 

仕方ねぇなってことで、彼とパーティを組むことになったんだな。
そういうことがあって、僕にもとうとう友達が出来たんだ。
何も人間じゃなくてもいいんだ。
 
 
 
 

ん?彼がペアで狩りをしている人間を発見したようだ。
 
 
 
 

僕のことを気遣ってくれているのか彼は傍にいる人間共を殺し始めてくれてね。
嬉しかったなぁ、僕もスピアスタブを撃って、彼を勇気付けたりした。
 
 
 
 

オーク村の平和を乱す人間は許してはいけない!
 
 
 
 

さっくりハンターを仕留める。
その調子だヒーロー。
 
 
 
 

よし、次はあのクルセイダーを殺るんだヒーロー。
 
 
 
 

ちっ、逃げられたか。
 
 
 
 

ハイオークも、ヒーローの出現に興奮気味だ。
 
 
 
 

今日はもう帰るけど、また遊ぼうな。
 
 
 
 

古木の枝も大分と増えてきた。
 
 
 

レベルもやっと78だ。
79あれば、ほとんどのモンスターを枝で召還できると聞いた。
目標に向けて、頑張るとするか。

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