・04/26
 
 
 
Mizuhoにて、
ブリテインの町を往来していたのだけれど、
こういう人がいた。
 
この氷棒を握りしめている女は
ヒゲを生やしたくてしょうがないらしく、
女キャラにヒゲを生やすことは憧れであり、夢であり、己である。
女は「生やす方法はないものか」と道行く人々に触れ回っていたのである。
とにかくヒゲに対する熱の入れようは相当なものであった。
 
 
自ら奇天烈な面持ちになりたいだなんて、
はは、奇特な人もおるもんやなと思う反面、
自分に或る妙案が思いついた。
 
 
 
 
僕は女に、「ヒゲを生やす方法がある」と吹き込んだ。
これを聴いた女の喜びようは筆舌に尽くしがたいものであり、
すぐに僕の話に乗ってきた。
 
 
 
 
僕は女に、ヒゲを生やすために別の町に移動しようと
言ったのだが、
 
 
 
 
女は怯んだ。まさか本当に生やせるなんて思っていなかったらしく、
僕の話を絵空事のように思っていたらしい。
 
女「まじ?」
僕「ええ」
女「誰が生やすの?」
僕「貴女でしょう?」
 
 
 
 

女「・・・・・・」
 
女は黙り込み、やっぱりやめときますと言いやがった。
ふざけやがって。
生やす気がハナからないのに、あんなパフォーマンスをしやがって。
なんたる女。
 
 
しかし、世には、女にヒゲを生やしたいと思っている
輩は少なからずいるみたいで、自分はこれが詐欺の一つとして
金を騙し取れるのではないかと考えた。
 
 
 
 
Asukaに舞い戻り、Poor Mariaを起用。
今回はこのキャラを使って詐欺を行う。
 
 
 

某BBSに女にヒゲを生やす方法がある。
その情報を買わないかといった投稿をし、
連絡を待った。
(ちなみにヒゲクリーム以外での女ヒゲの生やし方はない)
 
 
 
 
 
しばらくして、GiZMOという人から連絡があり、
250Kなら払ってもいいと言うので、

承諾した。
 
 
 
 
 
 

待ち合わせ場所を指定し、
 
 
 
 
 
 
変装をした。さすがに変装をしないとバレちまうからな。
実際、ヒゲの生えた女に、ヒゲを生やす方法があると凄まれたら、
そうですかと信じる他はない。
このキャラにはそれなりの説得力がある筈。
 
 
 
 

来た。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

決まったようだ。
GiZMOはロングのヒゲを生やしたいらしい。
 
 
 

自分は、ヒゲを生やすマクロを組むから、
少しくその場で待機してほしいと言った。
 
 
 
ICQでマクロの原文を送ろうとしたが、
なんとギズモは、IRCに原文を書いて欲しいと指示した。
恐らく、ギズモの狙いは僕をIRCに入らせて、僕が
テンパイかどうか調べようとしたのだろうけど、
僕は、「マクロの原文が長いからとてもIRCには書ききれない」と
これを拒否。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
送る前に金を要求し、多少の沈黙の間があったものの、
無事金を手に入れることが出来た。
 
 
 
 

マクロの原文をギズモに送り、
 
 
 
 

これをUOAのマクロフォルダにコピーしてほしいと促した。
 
 
 
 

準備はすべて調った。
ギズモをスタイリストが居る場所まで誘導。
 
 
 

 
 
 
 
 
指示を出し、
 
 
 
 

さっき僕が送ったマクロを実行してみてくださいと
促した。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
しかし、
  
僕の送ったマクロは、ヒゲ生えマクロではなく、スタイリストに
50000gpで頭を剃ってくれと懇願するマクロだったのです。
 
 
 
 
 

ブリタニアには頭を剃った女は少ないので、
これからは尼RPでもすればいいんじゃないかな。
 
 
 
 
 
それより悔やまれるのが、あの瑞穂の女。
ブライトカラーの髪をツルツルに剃りたかったぜ。

次へ