・珍獣襲来


 



悪い予感は的中するもので、
ギルドGezを設立し、2日あまり経った午後の昼下がり、
ある人物から、こんなメールが届いた。
 
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巷で騒がれている珍獣kaosuである。
メールボックスに届いたkaosuからの3通の入隊希望メール。

 
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3通とも同じ内容。一行文。不穏な感じ。
 
果たして、彼をギルドに入れていいのかどうか。
俺は彼と関わっていいのかどうか。
関わりたくないが、興味もある。
どんな人物なのだろう、どんな考え方をしているのだろうという
好奇心があった。
 
以外と話せる人物かもしれないじゃないか、
ひょっとしたら狡猾で英知な人間やもしれぬ。
会うだけでも会ってみてはどうかと俺は懊悩の末、彼にこう返信した。
 
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何故、懊悩したかというと、
実は、以前にもkaosuからメールを貰っており、
その内容がこれである。↓
 
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(俺がトラメルに所有している家を10000Kで売ろうとしていた時に届いたメールである。)
このメールを見ればわかる通り、
彼は俺から家を詐欺ろうとしていた事は明白であり、
ゆえに俺は彼を信用できない。




信用はできないが、観察という意味で彼に会うことにした。

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kaosu「あ、こばわ カオスです」
 
 
 
 
 
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kaosu「最初は私がカオスだから受け止めてもらえないと諦めて」
 
 
 
 
 
 
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kaosu「だめもとでメールしました、まだまだ回線遅いですが」
俺「なるほどカオスくん」
 
 
 
 
 
 
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kaosu「を あkって 力って」
一人で喋り続けるカオスを制し、質問を投げかける。


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俺「まだ詐欺はやっているのかな?」


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kaosu「今は辞めましたけど」


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kaosu「詐欺しないとギルドに入っちゃだめとか?」





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ムーンゲートじゃ人目につくので、家まで拉致ることに。



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俺「詐欺をするにしても狡猾に行動してほしい」
kaosu「うん」



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俺「中へどうぞ」
kaosu「うむ」
 
 
 
家の中ではモナリザが待機しており、簡単な挨拶を済ませ、
俺がカオスに質問。
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俺「いくつか質問します」
 
 
 
 
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俺「まずカオス君に聞きます」
kaosu「はい」
 
 
 
 
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俺「ムゲンに引っ越したときいていましたが」
kaosu「はい」
 
 
 
 
 
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俺「アスカはやめたんじゃなかったのかな?」
 
 
 
 
 
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kaosu「いやなんかテンパイさんがギルドつくったって情報入ってから」
 
 
 
 
 
 
 
 
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kaosu「無性に飛鳥がやりたくなって」
 
 
 
 
 
 
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kaosu「いまとなれば無限にいったのも間違いかも><」
 
 
 
 
 
 
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俺「君も俺と同業者だし」
 
 
 
 
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俺「歓迎はするのだがね」
 
 
 
 
 
 
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kaosu「私が中学生ってことはご存知ですね?言葉よめません><」
狡猾の意味と読み方がわからないらしい。
 
 
 
 
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俺「ずる賢くあり、人の裏を読めということです」
kaosu「狡猾 狡猾 狡猾」
 
なぞるように狡猾という言葉を反芻するカオス。
本当に意味わかってるのか。
 
 
 
 
 
 
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俺「失礼な言い方かもしれんが」
 
 
 
 
 
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俺「君にはそれが欠けているようにみえる」
 
 
 
 
 
 
カオスへの質問は止め、もう一人の入団希望者
レイにも質問を。
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俺「なぜ、うちのギルドに入ろうと?」
 
 
 
 
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彼は素直に悪人RPを楽しみたいそうだ。
 
 
 
 
 
 
 
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俺「お二人の入隊を許可します」





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kaosu「てんぱいさん」
俺「なにかな」


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kaosu「えと もしかしたら無限 やめるかもw そしたら家とかどうしよww」
そんなこと自分で考えてほしいのだが…
 
 
 
 
 
 
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モナリザ「瑞穂にもきたことあります?」
kaosu「サインならあげますww」
 
モナリザとの会話も全く噛み合っていない。
 
 
 
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モナリザ「いらないです」
 
 
 
 
 
 
 
 
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俺「2Fへ(どうぞ)」
 
 
 
 
 
 
 
2Fへあがるやいなや、
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kaosu「腐る家のルーン持ってる。wもしかしたらLMPいくかもw」
独り言をノンストップで喋り出すカオス。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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kaosu「俺の弟は今、遊戯王のPSのゲームしてますw」
カオスは更に聞いてもいない話をどんどん捲し立て、
変えては変える話題をノンストップで一人で喋るものだから
その有り様はまさに混沌。なるほど、これがカオスというものか。
コミュニケーションが全く成立しない。
 
 
 
 
 
 
 
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俺「あのさ」
kaosu「ベイブレードもUOする前にしてたなあw」
彼は己の世界に没頭するばかりで人の話を全く聞いてくれない。
 
 
 
 
 
 
 
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kaosu「えと とにかく 元詐欺師です」
 
 
 
 
 
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俺「悪いがL0を付けさせてもらいます」
彼と話をしてもとても狡猾とは言い難かった。
 
 
 
 
 
 
 
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kaosu「うごかないので売ったほうが」
更に彼は、別アカウントをRMTで売るんだと
言い張り、
 
 
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kaosu「カオスが入ったギルドだw」
自分自身に酔いしれる。
 
 
 
 
 
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kaosu「落ちます 10時に落ちるから」
俺「あのさ」
 
落ちる前に聞いておきたいことがあった。
 
 
 
 
 
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俺「以前、俺から3000Kで家を買おうとしてたよね?あれさ詐欺るつもりだったっしょ?」
 
 
 
 
 
 
 
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俺「本当のことをいってほしいな」
正直に告白したら、このままギルドに入団させようと思ったのだが
 
 
 
 
 
 
 
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kaosu「まじでローンはらいきるつもりでしたw」
彼はへらへらと笑いながら本当のことを言わなかったので
 
 
 
 
 
 
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殺害した。
 
 
 
 
 
 
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俺「君はやっぱり駄目だわ」
 
 
 
 
 
 
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俺「向かない」
 
 
 
 
 
 
 
 
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俺「レイさんは一緒に頑張っていこうか」
レイ「あい」
 
もう一人の入団希望者レイは受け入れた。
 
 
 
 
 
 
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