・06/14
 
 
 
 
 
UOでなにをするというわけでもなく、
退廃的な日々にそろそろ僕の脳が痺れてまいりました。
 
 
 
足りない脳漿をふり絞り、何が出来るか考えよ考えよと唱えていたら、
いつの間にやら、システム改善を基幹とした
Pub18というパッチが当たっていました。
 
 
 
 

このパッチにより、機能しなかった蟻クエストのバグが直ったようで、
それまで品薄となっていた転送粉を手に入れるため、
多くの冒険者が蟻穴に訪れているに違いないと僕は予想しました。
 
 
 
 

ですから、僕はFの蟻穴深部にて身を隠し、
クエストを完了させた冒険者がキノコと転送粉を
交換しに、ここに来るのを待つことにしたのです。
待ち伏せPKです。
 
 
 
10分、20分とその場から一歩も動かず、
ただ、獲物はまだかまだかと独りでひたすらに待つ21歳男、
それはテンパイです。気味が悪いですね。
ですが、誰に気兼ねすることもなく、
ただこうして時間を無駄に浪費し、
延々隠れている自分を見ていると、悪くないとも思うのでした。
 
 
 
 
 
思った通りで、この日、Fの蟻穴に訪れた冒険者は結構な数でした。
 
 
 
 
 
殺すことによる儲け云々は抜きにして、
冒険者が苦労して集めたキノコ200個を一気に奪うのは
なかなかに気持ちの良いものでした。
 
 
 
 

僕は、「冒険者は必ずここに来るんだ」と断定し、
こちらの思惑通り、
みすみす罠に嵌まりに来た冒険者を殺すことは
なかなかに気持ちの良いものでした。
 
 
 
 
 
殺すと、殺された相手の無念さが伝わります。
それもなかなかに気持ちの良いものです。
 
 
 

 
 
 
 
「おまえリアルで殺してやる」と言われた時も
なかなかに心地良いものでした。
 
 
 
 

結局のところ、PKの本質はそれに尽きると思うのです。

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